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2024/07/05 地域との取り組み

人々の憩いの場・福山SA自慢のバラ園

福山サービスエリア(上り線)に、見事なバラ園があることをご存じでしょうか。
2001年から弊社が花壇の管理を行っており、数々の賞を受賞しています。
今回は、このバラ園の管理を統括している、弊社の門田さん、西さんに取材を行いました。

ばらのまち福山市の玄関口として。

戦後の復興期から「ばらのまち」として知られる福山市。市のシンボルとして市民から親しまれているだけでなく、市制施行100周年の2016年には「100万本のばらのまち」を実現するなど、市民と行政が一体となってばらのまちづくりを進めています。
そんな福山市の西方面からの玄関口ともいえる福山サービスエリア(上り線)にあるバラ園。2013年には花壇のレイアウトも大掛かりな改修が行われ、高速道路の利用者はもちろん、福山市民の憩いの場として愛されています。
門田さんによると、「福山市にはバラ愛好家の方もたくさんいらっしゃいますので、高速道路を利用される方だけでなく、福山市内からのお客様もたくさんお越しになります。
年間に150万人近い方々にご利用いただいています」とのこと。

「バラは生き物」という思いで心を込めて。

品種によっては開花時期が春だけのものもありますが、一般的なバラは年間を通して花が咲くそうです。
最も花に勢いがある5月6月、そして秋にももう一度集中的に開花させるために、タイミングを見ながら剪定することで開花時期を整えているのだそう。
「年間を通して除草作業は必要です。また、花が咲いた後にそのままにしておくと実がなって木自体が弱ってしまうので、花が萎れはじめたら一つひとつ取ってやります。バラの木も生き物ですから。日々、様子を見ながら丁寧に世話をしています」と西さん。
他にも、施肥、水やり、害虫予防など、年間を通して常に世話が必要なんだそうです。
一般的な花壇というと平面的なものを思い浮かべますが、こちらのバラ園はサービスエリアの駐車場側から見て手前は低く、奥に向かって高さがある立体的なレイアウトになっているため、満開の時期には目の前全体が一面の約800本のバラで埋め尽くされる見事な景観を楽しむことができます。
限られたスペースを上手に活かす工夫が施されているんですね。

バラが結んだご縁。バラから広がる世界。

たびたびお越しいただいているお客様もいらっしゃるとのこと。
九州から中京方面に定期的に荷物を運ぶトラックドライバーさんは、ご自身も熱心なバラ愛好家だそうで、バラの手入れをしている作業担当者と親しくなって肥料や薬剤のことについて情報交換などもさせていただいているそうです。
2025年5月には、第20回の世界バラ会議が福山市で開催されます。これは、3年に1度、世界中のバラの研究家や生産者、愛好家が一堂に会する大イベントで、さまざまなプログラムが催されます。
このイベント参加者の視察ツアーのコースに、この福山サービスエリアのバラ園も組み込まれているそうで、「その時期に向けてしっかり準備を整え、最高のバラ園をご覧いただきたいですね」と門田さんも西さんもやる気いっぱいの様子でした。
ばらのまち福山市、そして福山サービスエリアのバラ園が、世界に知られるきっかけになれば・・・と思いました。